ホームシアター:持論と課題

ホームシアターで何を求めるか

以下、我が家のホームシアターで充実させたいこと:
– 機材が目立たない
– 低音:量より質
– 柔軟性

機材

ホームシアターは当然使用していない時間の方が多い。好みの問題だが、普段はシアターの存在を最小限に抑えたい。スピーカーは隠しようがないので、インテリアと融合する工夫をするとして、アンプ類は全て2階の奥に隠す。プロジェクターとスクリーンも普段は隠れるように建築家とデザインを詰めている。

低音

新築のLDKは2階吹抜けで寸法は8.6m x 4.5m、天井高は約5.5m。父が設計した旧宅と同じようなLDKとなる予定で、ホームシアターに適している。建てた当時、当然そんな意図は無かったが(AVアンプすら無かった?)、天井高が低音に与える影響は大きいはず。
高温の波長は1khzで34cmに対して、低音は50hzで6.8m、20hzで17mである(こちらで計算)。ある日のこと、現在の狭いアパートで長男と映画を見ていて「低音が気持ち悪い」と言い出した。問い詰めると、「多分反射みたいなのが多すぎて、船酔いする感じ」と表現した。定在波などを測りながらサブウーファーの位置を決めたが、かなり鳴っているのが裏目に出た。しかし、驚いたのは、彼はホームシアターの知識は皆無でありながら、低音管理の課題である反射を見抜いた(聴き抜いた?)。こればっかりはAVアンプの音響補正でも調整は不可能、音量を落とすしかない。
屋外でない限り、どれほど大きな部屋でも定在波は必ず発生する。サブウーファーを鳴らしながら部屋の中を移動するとわかる。解決法は主に2つで:視聴ポイントを調整する、サブウーファーを複数導入する。いずれの場合にも設置位置を試行錯誤する必要がある。詳しくは別途記載するとして、低音のボリュームをガンガン上げるのではなく、良質な存在感を生み出したい。

柔軟性

例:筆者はゲームなどは今はやらないが、将来目覚めても対応できるように配線などの準備は施す。このように将来的な拡張を事前に考慮し、あとからやりにくい配線作業を充分検証すると良い。ホームシアターではLANケーブルに変換する(例えばRCAやHDMIをLANに変換してRJ45ポートに対応する)機器が増えているので、あらかじめLAN配線を用意しておく。SFPマルチモード線もすぐには使はないが、とりあえず配線だけしておく。
別件で、筆者はPoland製の面白いMatrix Switcherを購入した。以下、画像で端子は全てXLR(メス)で、上と下の段それぞれ8ヶ所を自由につなげることが可能。作りもしっかりしており、音質的にも何ら損傷ない。MarantzのAV8805Aの出力XLRからこのLinkboneを経由することで、パワーアンプのチャンネルを選び、ホームシアターの「向き」を変えることが出来る。例えばプロジェクターではなく、別な場所に設置したテレビを中心にスピーカー構成を変えられる仕組みである。

課題

以下の画像が新築LDKの予定図となる。

新築LDKを例として筆者が抱えるの課題は以下の通り。

  • S1: 庭向きの窓のド真ん中に設置するため、普段の眺めを妨害する。背が低いので、まずは様子見
  • S6-7:リアスピーカー2本は視聴ポイントとの距離が短いため、通常の小型スピーカーだとTweeterから出る高音が矢のようにささり、視聴適正位置が狭くなる。回避策として以下のBipole式スピーカーを設置して、高音を少し拡散する。
  • S10-13:頭上スピーカー(アトモス)は天井付けだと高すぎるため、以下のようにモニターアームに取付ける。これだと微妙な角度の調整も可能
  • プロジェクター:棚に設置して、以下のような装置(リニアアクチュエーター)で蓋を操作する。
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