Ecosystem: スマートホーム化

スマートホーム化のためのオートメーション

スマートホーム

制御システム

海外では日々オートメーション技術が進んでおり、中でも「Home Assistant」というオープンソースのシステムが欧米で注目されている。無料だから良いのではなく、世界中のユーザー兼技術者(日本人を含む)がGitHubを通して新たなプログラムを開発し、その結果、機能や対応できる機器が増えている。加えて、メーカー側も(日本メーカー含む)は積極的にAPIなどを公開している。その反面、国内では同システムに対応するメーカーが極めて少ない(同じメーカーが海外で対応しているにも関わらず)。例えば筆者が最近購入した日産EVは既に欧州ではAPIが公開されており、上記のようなオートメーション化も始まっている。対して国内ではAPIを公開するどころか、恐らく法人向けに有料での提供のみとなりそう(2024年3月現在)。

他にもNode-Redという自動化の仕組みを作れるシステムもあり、こちらはHome Assistantにも導入されている。Raspberry PiなどにインストールしてHome Assistantサーバーを建てるのが一般的で、これだと付けっぱなしでも消費電力は最小限に抑えられる。

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機器類

中国、アメリカから新しい機器類が凄いペースで市場に出ている。残念ながら国内のスマートホーム需要が未だ小さいせいか、国内の展開は遅い上にメーカー、品目も少ない。現状、アメリカやイギリスのアマゾン、E-Bayなどから購入するしかない。特にドアベル、玄関鍵、防犯カメラ・録画システム、人感センサーなどの新商品が多すぎて、買うタイミングが難しい。欧米系Youtuberで物凄い数のメーカー・商品を比較するマニアックも増えており、ほぼ毎日新しい情報が得られる。

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ネットワーク

現在でもWifiが最も重要な通信基盤となるが、他にThread、BLE(Bluetooth系)、Zigbee、Zwave、Matterなどの規格がある。Wifiは機器とアクセスポイントとの1対1の通信だが、ThreadやZigbeeはそれぞれの有線/無線LANに接続されたHubからMesh Networkを構築して機器同士がアクセスポイントの代わりになる。ある機器が壊れても近くに別のがあれば通信は途切れない仕組みとなっているため、Wifiが弱いエリアでも通信可能となる。Matterは新しいプロトコールでApple、Google、Amazonなど、複数のメーカーの制御アプリなどを統括するための規格で、導入された機器が急増している。多少メーカー間の相性はあるとはいえ、利便性は上がる一方だ。昔のように「Wifiが弱い」から接続が落ちることはほぼ無い。

家庭内ネットワークのセキュリティも検証が必要となる。オートメーションを構築すると悪意あるハッカーに家を操作される危険性が生じる。PfSenseやOPNSenseを検証したい。

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